久々にゆっくりと、見積り作業などを行っていました^^
一日、事務所から出ないのは、何ヶ月ぶりでしょうか・・・
前回にも書きましたように、
電気職人も東日本大震災の影響を受けて、
ここ数ヶ月、休むことが出来ていませんでしたので、
事務所に居るのは、朝早くか、夜遅くだけでしたから、
今日のように、一日ゆっくりと見積りが出来るのは、
本当に久しぶりです。
でも・・・
この見積りが、まったく実りの無い見積りなんです・・・
えっ! なぜかって?
実は、見積り段階で、
すでに赤字になること間違いなしの見積りなんです(泣
取引先の建築屋さんからの見積り依頼なんですが、
先に、実行予算を提示されたのですが、
この実行予算金額が、とんでもなく安い金額なんです・・・
電気職人も、一日がかりで、
あれこれ電気工事の方法や、使用材料など
いろいろと知恵を絞ってみたのですが、
どう考えても、提示された実行予算内では収まりません・・・
それどころか、
材料費と協力会社さんへの支払い分を考えた段階で、
すでに実行予算オーバー(>_<)
それから、電気職人さんの頭数を考えて、
日当計算などしていくと、
建売住宅が2、3軒できてしまうほどの赤字です・・・
同じ物件内で、以前に他の電気工事店が
同じような工事を行っているのですが、
建築屋さんは、その工事代金を参考に実行予算を提示してきたのですが
今回見積もりしている、工法と以前とでは、
まったく違いますから、
到底、出来るはずがありません・・・
以前は、天井を造り、電気配線やエアコン配管などは、
全て、隠蔽出来ていましたが、
今回は、全てスケルトン・・・
電気配線は、すべて配管工事・・・
エアコン配管もラッキング・・・
照明器具もスラブから吊り下げ・・・
さらに、直線で十数台並びますから、
レースウェイなどを使っての工事・・・
電気職人、パソコンのモニターを見ながら
「こんなもん、出来るか

と、一人で怒っていました。
周りから見ると、
「気でも狂ったのか?」
と思われるかもしれませんが、
みなさんは、こんな経験ありませんか?
ともかく、実行予算オーバーの見積書を持って、
建築屋さんの事務所に届けてきましたが、
多分、今回のお仕事は、来ないでしょう^^
着工前から赤字確定のお仕事など、
きてもらっては困ります

あ〜あ 無駄な一日を過ごしてしまった・・・
電気工事は、お客さんとの間に建築が入る場合が多いので、ありがちですね。
自分の場合は、工務店の社長が現地で、
「こうすれば出来ますよ。」と、軽く言ったのが災いして、とんでもない赤字に成った物件が有りました。
建築屋さんにも、予算に致命傷を与えない程度に、電気工事の知識を身につけて頂きたいと、常々思ってます。