人口的には、ウクライナより多いロシアといえども、無駄に死んでいく兵士の多さは、すでにロシア国内でも知れ渡っていると言っても過言ではないだけに、今後益々国民統制が厳しさを増して、強制的に前線に投入されるロシア人が増えることは避けられないところだろう。
お可哀そうだが、ロシア人は“プーチンに殺される”ことを覚悟しなくてはならないでしょう。
本当にお気の毒に・・・
すでにロシア国内では、ウクライナ侵略に対して異を唱えるだけで、逮捕される状況がウクライナ侵略が始まった昨年2月以降日増しに厳しさを増し、当初発生していたウクライナ侵略反対のデモや集会なども処罰対象とする法律が施行されてからは、国内維持を名目に編成されている治安部隊と称するロシア国民を弾圧するための組織が、文字通り厳しい弾圧を加えたことで、人々は、ウクライナへの侵略行為が、不当なものだという事を認識しつつも、声に出せない状況に追い込まれているのだと思いたい。
しかし、プーチンに騙され続けているロシア人が少なくないのもまた事実で、一定程度ロシアのウクライナ侵略は正しいことだと思いこまされている人も居り、表向きはプーチン政権への支持率は80%以上あるとされている。
しかし、この数字には、何の信憑性も無く、本当のロシア国民の民意が反映されているとは到底思えない。
中国や北朝鮮、それに旧ソ連でも、共産党への支持率は、軒並み80%以上で、北朝鮮などは、100%だと言ってはばからない異常な国ばかりだ。
どれだけ統制しても人の考え方まで単一化することなど出来ようはずもなく、異なる意見を持っている国民が一定程度存在し、異なる意見の中にもまた違う意見があるのが普通で、我々が暮らしている民主主義の社会では当たり前の考えも、中国、北朝鮮、ロシアを筆頭に、独裁国家と言われる国々では、異なる意見は、排除の対象とされ、処罰対象と見なされて、弾圧の対象とされる。
まさに今のロシアもその最たるも国に成り下がる動きを見せていて、今回、兵士動員に対して回避するための国外への出国に対して、厳しい統制ができるよう法改正が行われ、ロシア国民は自由に国外に出ることもできない状況へと追いやられてしまった。
これは、ロシアという国全体を鎖国状態にするようなもので、実態としては、巨大な刑務所のような存在と見てもあながち間違いではないと思う。
その中で暮らすすべてのロシア人は、プーチン政権下で奴隷のような扱いをされているようなものだ。
こうすることで、兵士の動員を拒否することをできなくして、最終的には総動員令を発令して、武器も枯渇した中でも死体の山を築いてでも侵略を続けることを強いているのだとしか思えない。
ウクライナ侵略当初から、プーチンは狂っていると思っていたが、ここにきてその狂人ぶりは、極まれたと言って間違いないと思うし、このままでは、ウクライナの人々の犠牲も夥しい数に上るだろうし、ロシア人の骸もウクライナの地で朽ち果てていくことになるのだと考えると、どう考えても双方にとって、何の利益も無く、只々無駄に物資を浪費し、双方の国民の命を無駄に失わせるだけの、愚かな行為でしかないという事を、ロシア人はもっと深く考えるべきだ。
そもそもプーチンのような狂人を生みだしてしまった責任の一端は、政治に無関心なロシア人にもあるのは、明らかだし、ウクライナへの侵略に対しても明確に“No”を突き付けてこなかった結果、自らの命をもプーチンに握られ、捨て駒のように、最前線に送られかねない国内状況を生み出してしまっていると俺には思えてならない。
ロシアは、強大な牢獄のようになってしまって、好むと好まざるとに関わらず、ウクライナ侵略を継続し続け、ウクライナの民間人を無差別に殺し続けていくことに、自らの命をプーチンに捧げて、死んでいくことを求められ続けるロシア人も哀れだが、対峙しているウクライナに対して、必要な兵器を渡さず、“生かさず殺さず”の姿勢を取り続ける欧米諸国の兵器供与の在り方に対しても、怒りを感じてしまうところがある。
フランスのマクロン大統領は中国で歓待を受け、上機嫌で、欧州は米中の対決に関与しない姿勢を明らかにし、世界中から批判を浴びているように、愚かな姿勢を露呈させてしまった。
そんなフランスが、ウクライナへの武器供与に対しても消極的で、いわば障害になっている一面があることは、否めない事実であることは、各国が承知するところだし、ウクライナのゼレンスキー大統領の苛立ちの原因であることは、間違いようの無い事実です。
もはや、ロシアに遠慮する必要など無いし、ウクライナが圧倒的に攻められるくらいの武器を躊躇なく供与して、戦況を大きく好転させることが、ウクライナ侵略を早期解決に導く最善の方策だと思うのは、俺だけだろうか?
いずれにせよ、ウクライナの勝利のために私たちに今できることは、たとえわずかであってもウクライナの人々の支えになれるよう、努力することが今は最も大切なのだと思い続け、ウクライナの地に再び平和が訪れ、一面黄金色に輝く小麦が実り、ウクライナの国旗のように青空とのコントラストの風景が見られることを願いつつ、ウクライナとの連帯を示したいと思います。
