岸田文雄は、
「政治資金規正法の改正こそ最重要課題だ。」
と言っているけど、国会での質疑を聞いていても、全く本気度を感じないのは、私だけでしょうか。
所詮自民党の裏金問題に加担し続けていた人間が、お手盛りで穴だらけの改正案を作っているのだから、最終的な結果は、見えていると言っても過言ではないのでしょう。
結局、かつて政治資金規正法が審議され、政党助成金が各党に配布されるきっかけとなった『リクルート事件』の時と同じで、しばらくは自民党の古狸きは、おとなしくしているだろうが、その間に小さな穴を少しずつ大きく広げて、次の裏金作りの手法を考えているのでしょう。政治資金規正法改正案なるものを国会の貴重時間と政治に対して不誠実で、悪知恵ばかりに長けた詐欺師どもに我々国民が血のにじむ思いで収めた税金から、仕事もしない連中にべらぼうな報酬を与えてまで、審議させておく必要があるのか甚だ疑問に感じるところです。
岸田文雄は、自公の政治資金改正に関する会合の席に、自らシュークリームを持参したそうだが、それは、話し合われている改正案が、暗に中身のないスカスカのものだと示唆したのかと冷笑したのを思い出します。
そのころから、国会審議は核心に迫りつつありましたが、岸田文雄を筆頭とする自民党議員からは、全く真剣に取り組む姿勢を見て取れなかった。
そして、審議入り直前になって、公明、維新が自民党案に賛成する形で、政治資金規正法改正ザル法を可決成立させてしまった。
これで、今回の裏金問題も闇の中に葬られて、真相解明もされないまま、また20年前と同じようにザル法の抜け穴を使って、自民党の古狸どもは、裏金作りに精を出すことでしょう。
そしてもう一つの問題である、政治屋の『生活費』については、全くのゼロ解答といってもいいくらい、国民を馬鹿にした内容になってしまっています。
領収書の提示は、10年後にしか行われないという内容になっているが、10年後まで議員でいる人間がどれだけいるのかも疑問だし、果たして全て保管しているかすら、疑わしいものだと私は、思います。
私たちは、確定申告時期になれば、税務署から厳しく審査され、少しでも間違いがあれば追徴課税までされるというのに、政治屋だけが領収書の精査も無く、無税で我々の税金を『生活費』に使えるなんて、制度的に間違っているし、政治屋にそんな特権を与えているような国は、日本くらいのものです。
【政活費】をあえて『生活費』と書きましたが、少なからず国民が思っていることだと思いましたので、あえてこう書かせていただきました。
ドイツなどでは、資金の使途についてこと細かくチェックされ、不正があれば、その数倍の額の返納が求められるなど、厳格に運用されているのが実情です。
全て他国を真似しろとは言わないが、最低限私たちと同じように政治資金の使途については、単年単位で精査すべきだし、出なければ、国民の政治不信は、払拭されないと思います。
今回の裏金問題を引き起こした自民党などは、もはや政治の世界に存在する意味すらないように思います。
私は、決して左翼ではありませんが、あまりにも今の現状はひどすぎると思うので、ここらで国民本位の政治に戻すべきだと思います。
でなきゃ、毎日汗水垂らして働く気持ちすらなえてしまいそうになります。