石破茂氏が時期自民党総裁の椅子に座ることになり、
それに伴って召集される臨時国会で、首班指名された後に日本国総理大臣を拝命する流れになります。
こんなことは、日本人なら誰でも知っていることなので、改めて書く必要もないと思いますが、
今回石破氏は、日本国総理大臣の専権事項である衆議院の解散を明言してしまいました。
こんなことを日本国民は今望んでいるでしょうか。
日本国民が自民党に対して怒っているのは、裏金を勝手に使い、その実態を解明することなく、処分とも言えない処分でお茶を濁して、それで逃げ切ろうとする姿勢に対して怒っているのであって、誰も解散総選挙など望んでいないと思います。
総裁選立候補以前の石破氏は、
「裏金を受取った議員に対しては、しかるべき処分が下されるべきだ。」
的な発言をされていたと思うし、
「今の自民党の処分では、国民は納得しないし、真相究明を図るべきだ。」
とおっしゃっていたように記憶していて、少なからず期待していたのだが、
自民党総裁就任が決まった途端に、ご祝儀相場の支持率が高いうちに解散総選挙を行うと表明し、多数の国民の期待を大きく裏切る形になったと私は思います。
石破氏が解散総選挙の日程を公表したことに対して自民党内からも反発があるようだが、一番憤慨しているのは日本国民だと私は思います。
ハッキリ言って、石破氏はまだ総理大臣に選出されたわけでもないし、天皇陛下から認証されたわけでもない、只の自民党の議員という立場で、現職の岸田文雄君が居る中で、公然と越権行為を行ってしまったことは、ある意味許しがたい暴挙と言ってもいいのではないだろうか。
石破氏の自民党総裁選出に関しては、ある程度国民からも支持されていたと思いますが、就任早々にこの手のひら返しのような発言には、ハッキリ言ってガッカリです。
本来なら、石破政権として、どのような姿勢で、裏金問題や議員の政活費(生活費)という不明瞭な金の流れを透明化していくのかを聞かなければ、選挙の判断材料が無い状態で、
「自民党への信任投票をしろ」
と言っているようにしか聞こえない。
これじゃまるで中国や北朝鮮と同じようなものじゃないかと思ってしまうのは、私だけでしょうか。
今の日本もいわば、自民党の一党支配の国なのだから、自民党総裁という事は、習近平や金正恩のような独裁者になったと勘違いしてもおかしくないとも言えるが、曲がりなりにも日本は民主国家であって、国の主権は国民にあるとされているはずですよね。
俺の解釈は間違っているのかな❓
いずれにしても、この先数年は石破政権の下で日本は進んでいくことになるのだから、私たち国民は、厳しい眼で政権運営を見る必要があるでしょう。
そして、生ぬるい政治改革、自民党改革なら、声を大にして、完全な透明化を求めていかなくてはならないだろうし、
その方策に関しても、国会議員専用のクレジットカードを配布するなり、全てデジタル決済にして、明細をキッチリ国民がチェックできる体制を構築しない限り、このまま自民党をのさばらしてはならないと思います。
生命の危険を感じるようなこの夏もようやく過ぎ去り、短いながらも少し秋めいてきた今日この頃ですが、
気持ちのいい秋の風の中で、五月蠅く暑苦しい選挙のガ鳴り声が朝から晩まで聞かされるのかと思うと、気が重くなります。
そして選挙が終われば、厳しい寒さを伴った冬がやってきますし、その頃の政治が冬の寒さ以上にお寒くなっていないことを願うばかりです。